神河物語カード私見〜黒、その2
2004年9月25日 カード考察Kiku, Night’s Flower / 夜の華、切苦 (黒)(黒)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・暗殺者(Assassin) Champions of Kamigawa,レア
(2)(黒)(黒),(T):クリーチャー1体を対象とする。そのクリーチャーは自身に、そのパワーに等しい値のダメージを与える。
1/1
Illus.Jim Murray (121/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533121/
・クリーチャー除去装置付きクリーチャー。
タフネス以上のパワーを持つクリーチャーは、
全てこの能力で破壊することができます。
2マナなので序盤から場に出しておけますし、何体でも除去可能なのは優秀でしょう。
ただ、他にクリーチャーを展開しながら能力を起動するには
起動コストが少々重いので、
これを入れるとしたらコントロールデッキになると思います。
《ダークスティールの巨像》や《隔離するタイタン》が除去できないことと、
1/1なので除去されやすいことが難点ですが、
マナ・ソースの豊富なデッキであれば何枚か投入してみても良いかもしれません。
Kokusho, the Evening Star / 夜の星、黒瘴 (4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー ― ドラゴン(Dragon)・スピリット(Spirit) Champions of Kamigawa,レア
飛行
夜の星、黒瘴が場から墓地に置かれたとき、各対戦相手は5点のライフを失う。あなたは、この方法で失われたライフに等しい値のライフを得る。
5/5
Illus.Tsutomu Kawade (122/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533122/
・黒い伝説のドラゴン。
墓地に置かれると、相手のライフを5点吸収できます。
これが場に出たとたんに除去されたとしても、
5点は相手のライフを削ることができる為、無駄になりません。
本体も6マナ5/5飛行となかなか強力ですし、
除去されなかったとしても、殴っていれば4ターンで勝てるため非常に優秀です。
黒の入ったコントロールデッキであれば、
マナが出るならそうでないデッキでも使えるカードだと思います。
Kuro, Pitlord / 奈落の君、苦弄 (6)(黒)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー ― デーモン(Demon)・スピリット(Spirit) Champions of Kamigawa,レア
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(黒)(黒)(黒)(黒)を支払わない限り、奈落の君、苦弄を生け贄に捧げる。
1点のライフを支払う:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
9/9
Illus.Jon Foster (123/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533123/
・9/9の伝説のクリーチャー。
ライフを支払うことでクリーチャーを除去できますが、
毎ターンマナを支払わなければなりません。
マナもカードも使わずにクリーチャーを除去できるのは非常に優秀ですが、
そのために払うライフの量が尋常ではありません。
せいぜい《弧炎撒き》2体位が限度でしょうから、
ある程度他の除去でカバーする必要があるでしょう。
問題は、マナ・コストが9マナですので、
そもそもプレイできるのか、ということです。
普通9マナは出ませんので、何らかの工夫をする必要がありますが、
9マナ出せるようにマナ・ソースを大量に用意すると、
これを引かなかったときにそれらが無駄になってしまいます。
だからといってマナ・コストの高いカードを多めにすると、
今度はマナ・ソースを引かなくなる可能性もあります。
デッキのバランスを崩してまで、わざわざ入れるほどのカードではないでしょう。
Marrow-Gnawer / 骨齧り (3)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー ― ネズミ(Rat)・ならず者(Rogue) Champions of Kamigawa,レア
すべてのネズミ(Rat)は畏怖を持つ。
(T),ネズミを1体生け贄に捧げる:1/1の黒のネズミ・クリーチャー・トークンをX個場に出す。Xはあなたがコントロールするネズミの数に等しい。
2/3
Illus.Wayne Reynolds (124/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533124/
・ネズミ増産用カード。ついでに畏怖もつけます。
能力起動時点でネズミが3体以上なら、ネズミの数を増やすことが可能です。
タップだけで能力を起動できるため、
手札から他のネズミを展開しながら能力を起動したり、
相手の除去に合わせて能力を起動したりすることが比較的簡単です。
その他、例えば《侵入警報》と組み合わせ無限にネズミを生み出すような、
他のカードとのコンボも色々できるでしょう。
神河物語になってネズミの数が増えたため、
これと組み合わせてネズミデッキを作ることも出来るかと思います。
問題があるとすれば、5マナと少々重めなことですが、
《稲妻のすね当て》のようなカードで速攻をつけたり
相手の除去から守ったりすれば、5マナ分は十分に活躍してくれるかと思います。
Myojin of Night’s Reach / 夜陰明神 (5)(黒)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー ― スピリット(Spirit) Champions of Kamigawa,レア
夜陰明神は、これがあなたの手札からプレイされた場合、その上に神性(divinity)カウンターが1個置かれた状態で場に出る。
夜陰明神の上に神性カウンターが置かれている限り、これは破壊されない。
夜陰明神から神性カウンターを1個取り除く:各対戦相手は自分の手札を捨てる。
5/2
Illus.Kev Walker (126/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533126/
・手札からプレイすると破壊されず、
1回だけ対戦相手の手札を全て捨てさせる能力をもつクリーチャーです。
手札全捨てというのは非常に強力で、
コントロールデッキに対し能力を起動できればほとんど勝ったようなものです。
しかし、大きな問題があります。
8マナと重い上に、手札からプレイしないとこの能力を利用できないことです。
どうしても登場が後半以降になる為、
相手がウィニータイプのデッキなら既に手札は無いでしょうし、
コントロールタイプのデッキなら打ち消されていることでしょう。
まだパワーとタフネスが高いのならいいのでしょうが、これは5/2です。
能力を起動したあとは普通に破壊されるようになるので、
《金属ガエル》と相打ちになります。
結局のところ、かなり早い段階から8マナを出し、
手札からプレイできる方法でもない限り、
このカードが使われることもなさそうです。
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