神河物語カード私見〜アーティファクト、その1
2004年10月3日 カード考察General’s Kabuto / 御大将の兜 (4)
アーティファクト ― 装備品(Equipment) Champions of Kamigawa,レア
装備しているクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。
装備しているクリーチャーに与えられる戦闘ダメージを0に軽減する。
装備(2)
Illus.Alex Horley-Orlandelli (251/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533251/
・除去と戦闘ダメージからクリーチャーを守る装備品です。
これを装備したクリーチャーを破壊するには、
《神の怒り》や《紅蓮地獄》など対象を取らない呪文を使うしかないでしょう。
装備品なため付け替えることができるのもいいと思います。
しかし、普通のデッキにはあまり入らなさそうです。
クリーチャーデッキに入れるにしても、
マナ・コスト、装備コスト合わせて6マナと重めで使いづらいですし、
何よりパワーもタフネスも上がらないのは痛いです。
コンボデッキにおいて、必要なクリーチャーを守るために
使うこともできるでしょうが、
そういうクリーチャーは普通戦闘に参加させないでしょうから、
《稲妻のすね当て》で十分でしょう。
神河物語の蛇のような、
戦闘ダメージを与えることで誘発する能力を持つクリーチャーと
組み合わせると多少使えるかもしれませんが、
それでも、あまり使われないかと思います。
Hair-Strung Koto / 髪張りの琴 (6)
アーティファクト Champions of Kamigawa,レア
あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップする:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを1枚、自分の墓地に置く。
Illus.Rebecca Guay (252/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533252/
・毎ターン、クリーチャーの数だけライブラリーを破壊できます。
タップ以外のコストを必要としないので、起動しやすいのも長所です。
ですが、強力かというと疑問なカードです。
仮にクリーチャーが3体並んでいたとして、
それらを毎ターンタップしても削れるのは3枚だけです。
これだと、10ターン程度で相手のライブラリーを削りきることになるでしょう。
しかし、3体も並んでいるなら、普通は殴った方が早いでしょう。
壁デッキにおいてのフィニッシャーとか、
《罠の橋》対策とか、そういう使い方もできるでしょうが、
6マナと重いこともあり、あまり使われるカードではないでしょう。
Imi Statue / 忌みの像 (3)
アーティファクト Champions of Kamigawa,レア
プレイヤーは、各アンタップ・ステップの間に1個より多くのアーティファクトをアンタップできない。
Illus.Todd Lockwood (255/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533255/
・アーティファクトをロックするアーティファクトです。
普通のデッキ相手ではあまり効果はないでしょうが、
ほとんど全てのパーマネントがアーティファクトの親和などには効くでしょう。
では、このカードがどれだけ親和に効くでしょうか。
中盤以降では相手の展開が終わっている為、
これを出してもそれほど効き目はないかと思いますが、
序盤にプレイできたなら、
相手の展開速度を遅くすることは十分に可能でしょう。
こちらの態勢を整えるだけの時間を稼ぐこともできそうです。
中盤以降はともかく序盤に出すと強力だと思いますので、
サイドに4枚積んで使われることでしょう。
親和がこれからも流行っていくなら、今後見かけるカードとなりそうです。
Journeyer’s Kite / 旅行者の凧 (2)
アーティファクト Champions of Kamigawa,レア
(3),(T):あなたのライブラリーから基本地形カードを1枚探す。それを公開し、あなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
Illus.Hiro Izawa (257/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533257/
・マナを支払うと、毎ターン土地をサーチできます。
土地を並べ使用可能なマナを増やす以外にも、
デッキの圧縮にも役立つ便利なカードです。
ただ、ちょっとコストが重いのが難点です。特に起動コスト。
ターン終了時に能力を起動することになると思いますが、
3マナと重めなために、それ以前に何か呪文をプレイしていると
能力を起動することは難しいでしょう。
つまり、能力が毎ターン起動できるようになるのは後半からになるわけです。
後半になって、わざわざこういうカードを使って土地を並べる必要はないでしょう。
序盤から起動でき、土地事故を防げる《師範の占い独楽》や
《旅人のガラクタ》の方が役立ちそうな気がします。
ただ、《死の雲》デッキなど土地を攻めるデッキにおいては、
《死の雲》後の場の修復に役立つかと思います。
どんなコントロールデッキにも入る、というわけではないでしょうが、
デッキによっては使えるのかもしれません。
Junkyo Bell / 殉教の鐘 (4)
アーティファクト Champions of Kamigawa,レア
あなたのアップキープの開始時に、あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。あなたは「それはターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける」ことを選んでもよい。Xはあなたがコントロールするクリーチャーの数である。そうした場合、ターン終了時にそのクリーチャーを生け贄に捧げる。
Illus.Kensuke Okabayashi (258/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533258/
・クリーチャーの数だけ強化できるアーティファクトです。
8体クリーチャーが並んでいるなら+8/+8となります。
ただ、対象となったクリーチャーはターン終了時に墓地に行きます。
クリーチャーデッキで並ぶクリーチャーの数は大体3体程度でしょうから、
+3/+3位の修整を与えることになるでしょう。
しかし、それくらいなら《融合する武具》などのほうが
クリーチャーの数を減らす必要もありませんし使えると思います。
能力の誘発がアップキープなので、
コンバット・トリックとして使えないのも難点です。
ただ、《創造の標》など大量のトークンを展開するカードとの相性は良いかと思います。
数がいるので修整も大きいですし、生け贄に捧げてもあまり問題ないからです。
そういうデッキであれば、多少は使えるのかもしれません。
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