神河物語カード私見〜土地、その2
2004年10月7日 カード考察Forbidden Orchard / 禁忌の果樹園
土地 Champions of Kamigawa,レア
(T):あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
あなたがマナを引き出す目的で禁忌の果樹園をタップするたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のコントロールの下で無色の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを1個場に出す。
Illus.Dany Orizio (276/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533276/
・好きなマナを出す代わりに、相手にスピリットトークンを与えてしまいます。
1/1と小さいですが、マナを出すたびに出てこられてはちょっと厄介かと。
しかし、逆を言うと、トークンが出る以外は
マナを生み出すのに何の問題もないわけです。
ビートダウンのようなデッキにおいては、この土地は
相手にブロッカーを与えることになるので使えないでしょうが、
コントロールデッキでなら、序盤少し殴られたところであまり問題ではありません。
後で他のクリーチャーと一緒に《神の怒り》ででも吹き飛ばせば良いのです。
もちろん、初手に2枚あったりすると痛いので
入っても3枚程度でしょうが、
十分に使われる可能性があると思います。
Hall of the Bandit Lord / 山賊の頭の間
伝説の土地 Champions of Kamigawa,レア
山賊の頭の間はタップ状態で場に出る。
(T),3点のライフを支払う:あなたのマナ・プールに(1)を加える。このマナがクリーチャー呪文をプレイするために支払われた場合、そのクリーチャーは速攻を持つ。
Illus.Paolo Parente (277/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533277/
・クリーチャーに速攻を与える土地です。
クリーチャーデッキにおいては、ほとんどのクリーチャーに
速攻を与えることのできるこの効果は非常に強力でしょう。
しかしこの土地、効果は強力でもデメリットが満載です。
まず、タップ状態で場に出るために
序盤に場に出すと展開が遅くなります。
中盤以降ではあまり速攻の意味が無くなってくるので
序盤に使いたいところなのですが、これでは使えません。
次に、無色マナしか出ません。
2マナ、ダブルシンボルのクリーチャーには速攻を与えられませんし、
色事故を起こす可能性もできてしまいます。
最後に、3点のライフ喪失は痛すぎです。
いくら速攻が有力だからといって、
わざわざこれを使う必要はないでしょう。
メリットに比べ、デメリットがきつすぎるのです。
Untaidake, the Cloud Keeper / 雲を守る山、雲帯岳
伝説の土地 Champions of Kamigawa,レア
雲を守る山、雲帯岳はタップ状態で場に出る。
(T),2点のライフを支払う:あなたのマナ・プールに(2)を加える。このマナは、伝説の呪文をプレイするためにしか支払えない。
Illus.John Avon (285/306)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/533285/
・2点のマナの出る土地です。
ただしそのマナは、伝説の呪文のプレイにしか使用できません。
1つの土地から2マナ出るのは良いのですが、
そのマナの使用できる対象が限定されすぎてます。
序盤から展開したい伝説のカードなんてそれほどありませんし、
例えばダブルシンボルの《八ツ尾半》みたいなカードは
この土地ではプレイできません。
さらに、わざわざこういう土地を使うなら
その分多めに伝説のカードを入れたいところですが、
それほど伝説のカードが入るデッキが組めるかどうかが問題です。
2点のライフ喪失も地味に痛いですし、
マナ加速用のカードなら他にもあります。
なので、これを優先する理由はほとんどないかと。
ようやく、神河物語のカード私見、全て終わりました。
ここまで見てくださった方々(もしいらっしゃたならですが)、
こんな拙い文を読んでくださってありがとうございました。
多分、次回「神河謀反」のときにも同じようにやるかと思いますので、
そのときもよろしくお願いいたします。
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