ディセンションカード私見:その8
2006年4月23日 カード考察Cytoplast Manipulator / 細胞質の操作者 (2)(青)(青)
クリーチャー ― 人間(Human)・ウィザード(Wizard)・ミュータント(Mutant) Dissension,レア
移植2(このクリーチャーは、その上に+1/+1カウンターが2個置かれた状態で場に出る。他のクリーチャーが場に出るたび、あなたはこのクリーチャーの上に置かれている+1/+1カウンターを1個、その上に移動してもよい。)
(青),(T):+1/+1カウンターが置かれているクリーチャー1体を対象とする。細胞質の操作者が場にある限り、そのコントロールを得る。
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Illus.Dan Scott (23/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538023/
移植2と、
+1/+1カウンターが乗っているクリーチャーのコントロールを
得る能力を持つクリーチャーです。
移植能力のおかげで、
これの後に場に出たクリーチャーを、強化した状態で手に入れることが出来ます。
これを早い段階で場に出せれば、
相手はクリーチャーを場に出しにくくなるでしょうから、
相手の展開の邪魔をする効力が期待出来ます。
また、他に+1/+1カウンターを操作するカードがあれば、
一度に複数体のクリーチャーのコントロールを得ることも出来ます。
ただ、特に工夫も無くこのカードを使う場合、
通常は、1/1の状態で能力を起動することになります。
そのため火力に弱く、相手のデッキによっては除去されやすいのが難点です。
また、どうしても能力の起動が中盤以降になってしまうため、
場合によっては起動が間に合わずやられてしまうこともあるでしょう。
能力自体はなかなか良いかと思われますので、
うまくこれを守ることが出来れば役立つかと思われます。
Govern the Guildless / ギルド無き統治 (5)(青)
ソーサリー Dissension,レア
単色のクリーチャー1体を対象とし、そのコントロールを得る。
予見 ― (1)(青),あなたの手札からギルド無き統治を公開する:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたが選んだ色1色か色の組み合わせになる。(この能力は、あなたのアップキープの間にしかプレイできず、各ターンに1回しかプレイできない。)
Illus.Alex Horley-Orlandelli (25/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538025/
単色のクリーチャー1体のコントロールを得るソーサリーです。
クリーチャー1体の色を変える予見能力もあります。
問題は、対象が限定されている点です。
現環境では多色のクリーチャーが使用される頻度も多く、
メタによっては対象がなくなる可能性もあります。
もちろん、予見能力を使えば多色クリーチャーでも奪えますが、
その場合は8マナかかり、あまり現実的ではありません。
ただ、《押収》などのエンチャントと違い、
一度コントロールを得てしまえば取り返されることは無いため、
エンチャント除去に対して耐性があります。
6マナとコストは重めですが、序盤は他のカードでしのぎつつ、
中盤以降、ファッティをこれで奪ってしまえば、
除去にもなりますし、フィニッシャーを作り出すことにもなります。
重いだけの効力はあるといえるでしょう。
そのため、ウルザトロンのような、多くのマナが出るコントロールデッキであれば、
十分に使われる可能性があるカードであると思います。
Novijen Sages / ノヴィジェンの賢者 (4)(青)(青)
クリーチャー ― 人間(Human)・アドバイザー(Advisor)・ミュータント(Mutant) Dissension,レア
移植4(このクリーチャーは、その上に+1/+1カウンターが4個置かれた状態で場に出る。他のクリーチャーが場に出るたび、あなたはこのクリーチャーの上に置かれている+1/+1カウンターを1個、その上に移動してもよい。)
(1),あなたがコントロールするクリーチャーの上から、合わせて2個の+1/+1カウンターを取り除く:カードを1枚引く。
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Illus.Luca Zontini (27/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538027/
移植4と、計2個の+1/+1カウンターを取り除くことでカードを引く能力を持ちます。
移植持ちを多用するデッキであれば、
こちらのクリーチャーが除去されるのに対応して能力を起動することで、
アドバンテージを得ることが出来るでしょう。
これ自体も、
「6マナ4/4で、生け贄に捧げるとカードを2枚引く」
というクリーチャーだと思えば、あまり悪くはありません。
ですが、この能力を使用できるということは、
6マナが出せて、かつクリーチャーを数体コントロールしている必要があります。
そして、クリーチャーデッキでそのような状況になっているということは、
そろそろ相手を殴り倒して決着を付けられる、
あるいは場がこう着状態にある、どちらかの状況でしょう。
前者の状況であれば、
いまさらこれを場に出しても、あまり役には立たないかと思われます。
そういうわけで、このカードが使われることは少なそうです。
ただ、後者の状況を作り出す、
つまりコントロール要素のあるクリーチャーデッキが組めるのなら、
使われる可能性もあるかもしれません。
Psychic Possession / 精神の占有 (2)(青)(青)
エンチャント ― オーラ(Aura) Dissension,レア
エンチャント(対戦相手)
あなたのドロー・ステップを飛ばす。
エンチャントされている対戦相手がカードを引くたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
Illus.Mark Tedin (30/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538030/
対戦相手にエンチャントするオーラです。
こちらのドローを飛ばす代わりに、
相手がドローを引くときに一緒に引くことが出来ます。
相手がドローを多用するデッキであれば、
こちらの一緒に大量のカードを引くことが出来ます。
また、《映像のもつれ》のような、
全てのプレイヤーがカードを引くカードと組み合わせれば、
こちらだけ2倍のカードを引くことが可能です。
あと、一応ライブラリーアウト対策にもなります。
こちらのドローが飛ばされたあとでこれを破壊されると
1枚カードを損してしまう点、
相手がドローを多用しないデッキであれば
このカードの効力が薄くなる点などが問題です。
何かコンボやシナジーを狙うのでなければ、
このカードより、普通のドローを優先した方が良いかと思われます。
Tidespout Tyrant / 潮吹きの暴君 (5)(青)(青)(青)
クリーチャー ― ジン(Djinn) Dissension,レア
飛行
あなたが呪文をプレイするたび、パーマネント1つを対象とし、それをそのオーナーの手札に戻す。
5/5
Illus.Dany Orizio (34/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538034/
呪文をプレイするたびに、パーマネント1つを手札に戻すクリーチャーです。
8マナと、コストが非常に重いため、打消しで守ることも難しく、
相手の打消しや除去で対処される危険性が高いのが問題です。
ゲームが終わるまでにプレイできない可能性もあります。
普通のデッキでは、これを活用することは出来ないでしょう。
ですが、実質的にこちらの手札全てが除去になるわけで、
クリーチャーを手札に戻して防御するとか、
土地を手札に戻して行動を制限するとか出来ます。
軽量ドローなどをデッキに詰め込み、
呪文を積極的にプレイしていける構成にすれば非常に強力になるでしょう。
これ自身も5/5飛行と、十分フィニッシャーになり得るサイズを持っています。
そのため、ウルザトロンのように大量のマナが出るデッキであれば、
このカードが使われることもありえるかと思います。
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