ディセンションカード私見:その15
2006年4月30日 カード考察Bound+Determined / 拘束+決心 (3)(黒)(緑)/(緑)(青)
インスタント Dissension,レア
クリーチャーを1体生け贄に捧げる。あなたの墓地にあるカードを、最大X枚まであなたの手札に戻す。Xはそのクリーチャーの色の数である。その後、このカードをゲームから取り除く。
Determined / 決心
インスタント
このターン、あなたがコントロールする他の呪文は、呪文や能力によっては打ち消されない。
カードを1枚引く。
Illus.Jim Nelson (149/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538149/
生け贄に捧げたクリーチャーの色の数だけ、墓地から手札に戻せる《拘束》と、
こちらの他の呪文を呪文や能力で打ち消されなくする
《決心》から構成される分割カードです。
《拘束》は、2色以上色を持つクリーチャーを
生け贄にしない限り《喚起》に劣りますし、
2色のクリーチャーを生け贄に捧げても、カードの枚数的には得をしません。
1枚である程度のアドバンテージを得られるカード、
例えば全体除去などを回収するには良いでしょうが、
有効な場面が限られてきます。使われることは少なそうです。
《決心》は、相手の打ち消し呪文に対抗する手段としては悪くありません。
2マナと軽いですし、キャントリップですので手札の枚数的にも損をしません。
環境にもよりますが、サイドに入ることもあるかもしれません。
Crime+Punishment / 罪+罰 (3)(白)(黒)/(X)(黒)(緑)
ソーサリー Dissension,レア
いずれかの対戦相手の墓地にあるクリーチャー・カード1枚かエンチャント・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロールの下で場に出す。
Punishment / 罰
ソーサリー
点数で見たマナ・コストがXである、各アーティファクトと各クリーチャーと各エンチャントを破壊する。
Illus.Randy Gallegos (150/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538150/
相手の墓地からクリーチャー・カードか
エンチャント・カードを奪い場に出す《罪》と、
点数で見たマナ・コストがXのアーティファクトとクリーチャーと
エンチャントを破壊する《罰》から構成されます。
《罪》は、その使いやすさが相手によって変わるのが難点です。
相手が大型クリーチャーデッキであれば、
フィニッシャーを場に出すのに使うことも出来るでしょう。
除去、あるいは手札破壊によって相手の墓地を肥やせるデッキであれば、
環境に応じて、1、2枚ほどデッキに入ることもありそうです。
《罰》は、支払うマナの量を調整することで、
相手のみに大打撃を与えることが可能です。
性質上マナ・コストの高いパーマネントには通用しにくいですが、
ウィニーのように数を並べるデッキには特に有効で、
相手陣営を壊滅させることも不可能ではありません。
また、普通の場合土地以外なら、何でも対象を取らずに破壊できるため、
単体除去として使ってもよいでしょう。
今後、使われる可能性は非常に高いといえます。
Hide+Seek / 隠匿+探求 (赤)(白)/(白)(黒)
インスタント Dissension,レア
アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それをそのオーナーのライブラリーの一番下に置く。
Seek / 探求
インスタント
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからカードを1枚探し、そのカードをゲームから取り除く。あなたはその点数で見たマナ・コストに等しい値のライフを得る。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
Illus.Zoltan Boros & Gabor Szikszai (151/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538151/
アーティファクトかエンチャントをライブラリーボトムに置く《隠匿》と、
対戦相手のライブラリーからカードを1枚取り除き、
そのマナ・コストに等しいライフを得る《探求》から構成されます。
《隠匿》は、1枚で様々なカードに対応できる点で優秀な除去だといえます。
シャッフルの手段や、サーチを持つデッキ相手には、
再利用されることもあり得ますが、
そうでない場合、
例えばクリーチャーデッキにおける装備品やオーラに対しては有効でしょう。
《探求》は、1枚のキーカードに頼るデッキ、
例えば禍我シュートなどのコンボデッキに対して有効です。
ライフを得ることも出来るため、
相手が普通のデッキでもライフ回復として使用出来ます。
メタに応じて、サイドボードに仕込んでおくと役立つかと思われます。
Odds+Ends / 確率+結末 (青)(赤)/(3)(赤)(白)
インスタント Dissension,レア
インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とする。コインを1枚投げる。表が出た場合、それを打ち消す。裏が出た場合、その呪文をコピーする。あなたはその新たな対象を選んでもよい。
Ends / 結末
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、攻撃に参加しているクリーチャーを2体生け贄に捧げる。
Illus.Michael Sutfin (153/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538153/
インスタントかソーサリーの呪文を、
投げたコインが表なら打ち消し、裏ならコピーする《確率》と、
プレイヤー1人に、攻撃クリーチャーを2体生け贄に捧げさせる
《結末》から構成される分割カードです。
《確率》は、場合によっては打ち消してしまうので、
こちらの呪文にプレイするのには向きません。
また、相手の呪文にプレイするにしても、
それが火力などであれば、根本的な解決にはならない可能性があります。
打ち消し呪文を対象に取れば確実に妨害できるため、
打ち消し合戦においては有効ですが、
有効な状況が限られることから、使われることは少ないかと思われます。
《結末》は、1枚で2体のクリーチャーに対処できるのはなかなかの効果です。
破壊でなく生け贄なので、呪文や能力の対象にならなくても、
再生を持っていても除去することが出来ます。
5マナと重いのが難点ですが、こちらは《双撃》と違い、
初めから確定の除去であり、対象も取りませんので、
1体だけのファッティに対処するためにも使用出来ます。
そこまで悪くはありません。
デッキによっては、数枚入ることもありえるでしょう。
Research+Development / 研究+開発 (緑)(青)/(3)(青)(赤)
インスタント Dissension,レア
ゲームの外部にある、あなたがオーナーであるカードを最大4枚まで選び、それらをあなたのライブラリーに加えて切り直す。
Development / 開発
インスタント
いずれかの対戦相手があなたがカードを1枚引くことを認めない限り、赤の3/1のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1個場に出す。この手順をさらに2回繰り返す。
Illus.Greg Staples (155/180)
# http://whisper.wisdom-guild.net/card/538155/
ゲームの外部にあるカードを4枚まで選び、
それをライブラリーに加えて切り直す《研究》と、
対戦相手に3回、こちらがカードを1枚引くか、
トークンを場に出すかの選択を迫る《開発》から構成されます。
《研究》は、対戦相手に合わせたカードを
サイドボードから持ってくるのが主な使い方になるでしょうが、
ライブラリーの中に混ざってしまうため、
どうにかして手札に持ってくる必要があります。
変成などのサーチと組み合わせるのが良いのでしょうが、
その場合複数枚のカードを使用しなくてはなりません。
そこまでして持って来たいカードが無い限り、
使われることは無いような気がします。
《開発》は、1枚で3枚分のアドバンテージを得られるため、なかなかに強力です。
3/1が複数体場に出るのも脅威ですが、カードを引かせれば、
それ以上の脅威がプレイされる可能性もあります。
相手に選択権があるため、カードを引かされた上で手札破壊をされるとか、
トークンを出された上で全体除去をプレイされるとか、
そのようにして無力化される危険性がありますが、
大体の場合において有効でしょう。5マナ分の価値はあるといえそうです。
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