時のらせんカード私見:その12
2006年10月8日 カード考察Bogardan Hellkite / ボガーダンのヘルカイト (6)(赤)(赤)
クリーチャー ― ドラゴン(Dragon) Time Spiral,レア
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントをプレイできるときならいつでもプレイしてもよい。)
飛行
ボガーダンのヘルカイトが場に出たとき、好きな数のクリーチャーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。ボガーダンのヘルカイトはそれらに、5点のダメージを好きなように割り振って与える。
5/5
Illus.Scott M. Fischer (147/301)
場に出たときに5点のダメージを好きなように振り分けて与えることが出来る、
瞬速と飛行持ちのクリーチャーです。
邪魔なクリーチャーを排除することと、
フィニッシャーを場に出すということが同時に出来ます。
また、5点全部相手に振り分けて、
あたかも速攻を持っているかのように相手のライフを削り取るのも良いでしょう。
こちらの軍勢がある程度整っているならば、
これを場に出すことはゲームを終わらせることと同義になりえます。
また、瞬速を持つため、相手がマナを出せない隙を狙うことも可能な点も強みです。
ただ、いかんせんマナ・コストが重すぎるのが問題です。
速攻系デッキに入らないのは勿論ですが、
コントロール系のデッキでも、もう少し軽いカードの方がプレイしやすいですし、
早期に相手のライフを削れることでしょう。
リアニメイトなら居場所があるかもしれませんが、基本的には使われないでしょう。
Fortune Thief / 運命の盗人 (4)(赤)
クリーチャー ― 人間(Human)・ならず者(Rogue) Time Spiral,レア
あなたのライフの合計を1点未満に減少させるダメージは、代わりにあなたのライフの総量が1点になるまで減少させる。
変異(赤)(赤)(あなたはこのカードを、(3)を支払うことで2/2クリーチャーとして裏向きにプレイしてもよい。その変異コストを支払うことで、それをいつでも表向きにしてよい。)
0/1
Illus.Christopher Moeller (156/301)
ダメージによっては、こちらのライフが0点にならなくなります。
クリーチャーによる攻撃によって敗北しなくなるため、
これが無事なら、相手の攻撃をほぼ無効化出来ます。
また、変異能力を持つため、相手がX火力をこちらに向けたときなどに表にして、
火力を防ぐのも良いでしょう。
変異コストが軽めで、表にしやすいのも長所です。
ただ、タフネスが1と非常に小さいのが難点です。
そのため、火力によって簡単に破壊されてしまい、
コントロールデッキや、火力や除去の入ったクリーチャーデッキ相手には役に立ちません。
というわけで、緑単のような、
クリーチャー除去を持たないデッキ相手くらいにしか役に立たず、
結局は使われない事になるかと思います。
Greater Gargadon / 大いなるガルガドン (9)(赤)
クリーチャー ― ビースト(Beast) Time Spiral,レア
待機10 ― (赤)
アーティファクト1つか、クリーチャー1体か、土地1つを生け贄に捧げる:大いなるガルガドンから時間(time)カウンターを1個取り除く。この能力は、大いなるガルガドンが待機状態である場合にのみプレイできる。
9/7
Illus.Rob Alexander (161/301)
9/7の、待機10を持つクリーチャーです。
アーティファクトかクリーチャーか土地1つを生け贄に捧げることで、
待機状態でいる時間を短縮することが出来ます。
普通に待機でプレイするには10ターンもかかり、現実的ではありません。
しかし、破壊されそうになったパーマネントや、
余分な土地を生け贄に捧げることで、比較的早めに場に出すことが可能です。
また、この能力によって、場に出すタイミングをある程度操作できるので、
時間カウンターが減ってきた頃には、相手の攻撃を牽制する効果も期待出来ます。
一気にパーマネントを生け贄に捧げ、序盤から場に出しても良いでしょう。
ただ、普通のクリーチャーデッキにおいては、より手っ取り早くプレイできる、
普通のクリーチャーのほうが好まれるかと思います。
いくら早めに場に出せるといっても、
さすがに手札に来たのをすぐプレイするというわけには行きませんので。
ですが、決して使えないカードでは無いでしょう。
中速のクリーチャーデッキなどで、使われる可能性がありそうです。
Ib Halfheart, Goblin Tactician / ゴブリンの戦術家、半心臓のイッブ (3)(赤)
伝説のクリーチャー ― ゴブリン(Goblin)・アドバイザー(Advisor) Time Spiral,レア
あなたがコントロールする他のゴブリン(Goblin)がブロックされるたび、それを生け贄に捧げる。そうした場合、それはそれをブロックしている各クリーチャーに4点のダメージを与える。
山(Mountain)を2つ生け贄に捧げる:赤の1/1のゴブリン・クリーチャー・トークンを2個場に出す。
3/2
Illus.Wayne Reynolds (163/301)
他のゴブリンがブロックされるたび、そのゴブリンの犠牲をもって、
それをブロックしていたクリーチャーに4点のダメージを与えます。
また、山2つを生け贄に捧げることで、
ゴブリントークンを生産することも可能です。
ゴブリンは総じてパワーが低めですが、このクリーチャーが場にあれば、
タフネスが4までのブロッカーなら簡単に排除することが出来ます。
それ以上のタフネスを持つブロッカーでも、
火力を併用すれば落とせるので、攻撃をためらう必要がなくなるわけです。
また、トークン生産能力もあるので息切れしにくく、
《ゴブリンの王》などと併用すれば打撃力の増強も可能となります。
4マナの割にタフネスが2と小さく、火力や除去の的となりやすいのが難点です。
ですが、能力自体はなかなか強力なので、数枚使われることもあるでしょう。
Jaya Ballard, Task Mage / 特務魔道士ヤヤ・バラード (1)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・スペルシェイパー(Spellshaper) Time Spiral,レア
(赤),(T),カードを1枚捨てる:青のパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
(1)(赤),(T),カードを1枚捨てる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。特務魔道士ヤヤ・バラードはそれに3点のダメージを与える。この方法でダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。
(5)(赤)(赤),(T),カードを1枚捨てる:特務魔道士ヤヤ・バラードは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ6点のダメージを与える。
2/2
Illus.Matt Cavotta (166/301)
マナを支払い手札を1枚捨てることで、《赤霊破》、《火葬》、
《インフェルノ》のような効果を発揮できるクリーチャーです。
とにかく、毎ターン、3点の火力を飛ばせるというのは強力です。
相手の小さなクリーチャーは片端から除去していけますし、
ブロッカーを無視して相手のライフを削っていくことも出来ます。
これが2マナと余った手札1枚で出来るというのは破格です。
また、青のパーマネントを破壊できるため、
青コントロールなどのフィニッシャーを牽制することも一応可能ですし、
相手のクリーチャーが増えすぎたら、自分ごと6点火力で葬ってしまうことも出来ます。
3マナ2/2とサイズはそこそこなので、
捨てる手札がないと役立ちませんが、まあ問題ではないでしょう。
今後、よく使われるカードになるかと思います。
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