アクセス解析を見ていたところ、
「同盟者デッキ」で検索していらっしゃる方が多いようで、
ためしにGoogleで検索してみたところ、
なんとこのブログの2009年10月21日の記事がトップになるようです。
あの記事が何かの役に立っているのかはかなり疑問なところではありますが、
とにかくあの記事はゼンディカー当時のデッキでして、
ワールドウェイクが出て同盟者が大幅に強化された現在、
検索トップとしてはとりあえずデッキを載せた方がいいかなあと思いましたので、
調整途中ではありますが載せておきます。

なお、私がお気に入りに登録しているrefさんも、
ナヤカラーで同盟者を作成されたようなので、
気になる方は左のリンクからどうぞ。たぶんそちらの方が参考になります。

で、ここからが私が現在使っている「5色同盟者」です。


4ハーダの自由刃
4ヘイラバズのドルイド
4カザンドゥの刃の達人
4オラン=リーフの生き残り
4アクームの戦歌い
2ジュワーの多相の戦士
4ウマーラの猛禽
4カビーラの福音者
4バーラ・ゲドの盗賊
4城壁の聖騎士

4古代の聖塔
3海辺の城砦
1ジャングルの祭殿
1新緑の地下墓地
2湿地の干潟
1霧深い雨林
2乾燥台地
4平地
1島
1沼
1山
2森


デッキが61枚ですが、それは優柔不断の産物です。
外すなら《バーラ・ゲドの盗賊》か《城壁の聖騎士》1枚でしょう。

基本戦略は同盟者を出して殴る、だけです。というか、それ以外できません。
使う際に気をつけるべきは、同盟者をあまり粗末に扱わないことです。
相打ち覚悟で攻撃・ブロックして破壊されては、せっかく強化したのが無駄になります。
素のサイズでは流石に負けるので、数ターン待ってでも、
同盟者を十分に強化してから攻撃しましょう。
《カビーラの福音者》を引けば膠着状態も打破できる可能性があるので、
それほど急ぐ必要もありません。

さて、このデッキ、クリーチャー(37枚)と土地(23枚)しか入っていません。
これは、下手に強化手段を積むより、
そのスペースに同盟者を積む方が基本的に強いからです。
ゼンディカー当時は同盟者の絶対数が少なかったので、
前の記事ではマナクリーチャーとか装備品とか入れてましたが、
今は1マナ同盟者である《ハーダの自由刃》がいますし、
《ヘイラバズのドルイド》のような低マナ域の同盟者が他にも増えました。
それにより、当時の課題であった「低マナ域の不足」「強化できないと弱い」を
多少は克服出来ていると思うので、装備品などはあまり必要でないのです。

除去についても、
《カビーラの福音者》や《ウマーラの猛禽》で相手のブロッカーを無視できますし、
対抗手段は《バーラ・ゲドの盗賊》で落とすことが出来ます。
また、ライフを序盤に削られても《城壁の聖騎士》がすぐに取り返してくれます。
そういうわけで、状況や相手のデッキによっては役に立たない除去を入れるより、
いっそ全部同盟者にした方が強いんじゃないか、という発想です。

もちろん、常に《カビーラの福音者》を引くわけではありませんし、
システムクリーチャーの除去や、火力であれば最後のひと押しにも使えるので、
まあこの辺は好みです。実際のところは除去を3~4枚入れてもいいと思います。
ただ、あまり入れすぎるのもよくないでしょう。
あ、あと、5色だと《カザンドゥの刃の達人》のダブルシンボルを支払う関係で
《古代の聖塔》がほぼ必須だと思いますので、
そうなるとマナ域の高い(3マナ以上)除去は入れにくいというのもあります。
それがなければ《瀝青破》入れたかったんですけどね……

同盟者というと、もっさりして速度の遅い印象がある人も多いかと思いますが、
このデッキは最速で3キル出来ます。
(1ターン目:ハーダの自由刃プレイ
 2ターン目:アクームの戦歌いプレイ、攻撃して5点
 3ターン目:アクームの戦歌いとハーダの自由刃プレイ、攻撃して18点)
《カビーラの福音者》もいますので、
相手に軽い除去がなければそのまま一気に押し切ることが可能です。

また、ただ早いだけでないのも同盟者の強みです。
《カザンドゥの刃の達人》達はどんどん大きくなっていきますし、
《バーラ・ゲドの盗賊》は確実にアドバンテージを稼いでくれます。
《城壁の聖騎士》でライフゲインすれば長期戦にも耐えられるので、
途中すこしつまずいてもリカバリ出来るという長所があります。

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さて、ここからはカードごとの解説です。

《ハーダの自由刃》
WWKで追加された待望の1マナ同盟者です。
1ターン目にプレイして2ターン目に2/3で攻撃、というのも魅力ですが、
これのおかげで「1ターンに2体以上同盟者を展開する」のが簡単になったのが最大の利点です。
《アクームの戦歌い》《バーラ・ゲドの盗賊》などの能力を2度誘発させられますからね。


《ヘイラバズのドルイド》
同盟者の数だけマナを出す同盟者です。
これがいると動きが気持ち悪くなります。
1ターン目:《ハーダの自由刃》
2ターン目:《ヘイラバズのドルイド》
と動くと、3ターン目には5マナ出ます。
3ターン目:《カザンドゥの刃の達人》、《ウマーラの猛禽》
と続けば、
4ターン目:《バーラ・ゲドの盗賊》×2
などということも可能です。
色マナ供給が難しい5色同盟者において、安定化につながるのも嬉しい点。
一番嫌らしいのは1ターン目《ハーダの自由刃》から2ターン目に出した場合で、
どんどん大きくなるだろう《ハーダの自由刃》を先に潰すか、
マナを大量に出すだろう《ヘイラバズのドルイド》を先に潰すかの
選択を迫ることが出来ます。
いやまあ、除去が2枚あればどっちも死ぬんですが。
2枚以上引いてもあまり嬉しくないのと、後半役に立ちにくいのが難点。


《カザンドゥの刃の達人》《オラン=リーフの生き残り》
説明不要の2マナ同盟者たち。
《カザンドゥの刃の達人》は《アクームの戦歌い》との相性が地味にいいです。


《アクームの戦歌い》
同盟者デッキを高速化させる、重要なクリーチャーです。
カウンターが乗るわけではないので自身はそれほど役に立ちませんが、能力が非常に強力。
特に2体並んだ時が凶悪で、たとえば場に《アクームの戦歌い》が1体だけいる状態でも、
2体目の《アクームの戦歌い》、《カビーラの福音者》と連続でプレイ出来ると、
そのターンに相手のライフを10点削ります。
前述した3キルもこれがいるから出来るわけで、個人的には好みなクリーチャーです。
あと、《ヘイラバズのドルイド》のような、通常攻撃に使えないクリーチャーでも、
これがいると役に立つ、というのも長所ですね。


《ジュワーの多相の戦士》
個人的には好きなんですが枚数は抑えてあります。
というのも、ふつうの同盟者をコピーする位だとあまり強くないんですよね。
《大渦の脈動》でまとめて吹き飛ばされたり、
これのプレイに対応して除去が飛んでくると、コピー先がなくて死ぬこともあります。
また、序盤に固めて引くと嬉しくないのも短所。
このクリーチャーは同盟者の数を数えたり、
同盟者が多いほど効果が大きくなるような能力を持つクリーチャーをコピーするのが最上です。
具体的には《カズールの大将軍》や《ハグラの悪魔信者》などですね。
このデッキでいえば《アクームの戦歌い》や《バーラ・ゲドの盗賊》です。
これらをコピーできるとその効果は2倍増し。
2マナなので、他の同盟者と複数体一緒に出しやすいのもいいところです。
あと、サイドから《タジュールの射手》や《オンドゥの僧侶》などを入れる場合、
それらとの相性が良いのも採用理由。


《ウマーラの猛禽》
《悪斬の天使》や《マラキールの血魔女》、《ジュワー島のスフィンクス》、
最近だと《深淵の迫害者》と、ライバルがけっこう多いのであれですが、
まあそれでも回避能力持ちは優秀です。
人によってはマナカーブが崩れるのを嫌って外すこともあるようですが、
このデッキでは除去が入ってないので、攻撃を通すためには飛行持ちは重要なのです。


《カビーラの福音者》
こちらの攻撃を通すために使います。
《兵員への参加》と組み合わせれば除去回避にも使えますが、
後述の理由で《兵員への参加》は入れてないので、攻撃専用となっています。
とはいえ、それだけでももちろん優秀です。
前述した《アクームの戦歌い》との組み合わせはもちろん、
《城壁の聖騎士》と一緒に使っても面白いことになります。


《バーラ・ゲドの盗賊》
相手の手札から除去を落とすために使います。
前の記事だと手札破壊と組み合わせないと微妙かも、と書きましたが、
組み合わせなくても十分に強かったですね。
あれですよ、《脅迫状》は確かに微妙なカードですが、
クリーチャーを展開するたびに連発出来るなら非常に強いのです。
性質上、遅めのコントロールには突き刺さります。
それ以外のデッキでも、4ターン目に手札が空ということもそうないでしょうから、
少なくとも役には立ちます。
ただ、速度の速いデッキ相手では微妙な場合もありますので、
サイド後は外れる可能性もありそうです。


《城壁の聖騎士》
絆魂を与える騎士。
実質的にタフネスが4なのが地味に強力で、
《稲妻》では落ちませんし、他に同盟者を出せばキッカー《噴出の稲妻》でも無理です。
まあもちろん、場に出た時に対応して撃たれれば落ちるんですけど。
絆魂もなかなか強力。序盤ライフを削られていても一気に取り返せるので、
あまり防御を気にしないで、序盤から攻撃にかかることが出来ます。
絆魂が重複しなくなったのが本当に残念なところ。
こちらは《バーラ・ゲドの盗賊》とは逆で、
相手が遅めのコントロールデッキだったりすると絆魂が役に立ちにくい分弱いですので、
サイド後はその他のカードと入れ替わりになる可能性があります。

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土地配分ですが、「タップインをなるべく入れない」という方針で調整した結果、
前述の通りになりました。フェッチの種類だけ多いデッキです。
私独自の理論で調整しましたので、これが最適という保証はまったくありません。
とりあえず現在のところはそれほど問題もなくまわるようです。

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入れなかったカードについて。

《兵員への参加》ははまると強いのですが(《アクームの戦歌い》とか)、
例えば場に《ヘイラバズのドルイド》しかいないような状態で打っても仕方ないわけですよ。
あと《古代の聖塔》を4積みしている関係上、
実質的に土地19枚(内フェッチ6枚)から4マナが出せるか、というと……
《ヘイラバズのドルイド》を使えば出せるんですが、
除去対象の筆頭みたいな奴に頼るのもどうかと思いますし。
《カビーラの福音者》と組み合わせれば除去の回避にはなりますが、
そもそも《カビーラの福音者》があるなら、
メインで《兵員への参加》を打って攻撃を通せよ、という話です。
そういう噛み合わない感じが好みではありませんでした。
もちろん、色を絞ったデッキなら4マナは問題なく出るでしょうし、
入れる同盟者にもよりますが強いのは強いので、
ナヤ同盟者とか、そういうデッキなら3~4枚入れてもいいと思います。

5マナ以上の同盟者には強力なのが多く、正直入れたかったんですが、
土地の枚数を絞りたかったのもあって今回は外しました。
プレイできないで手札に残り、
《荒廃稲妻》で落とされる《大将軍》の姿は大分物悲しいものがありますし、
5マナ用意して、《カズールの大将軍》をプレイしても、
一度に2枚以上引くわけでもないので、
それ以降は5マナ目の土地が無駄になりがちなんですよね。
そういうわけで、今回は見送りで。
個人的には《海門の伝承者》と《ヘイラバズのドルイド》のシナジーが
すごく魅力的なんですけど……しかたないです。

《不屈の随員》は入れる人が多いですし、
多分入れてもいいんでしょうけど、せっかく同盟者デッキなので
よそものを入れたくなかった、というこだわり。
あと、同盟者デッキにおいて、
能力が誘発しないターンがあるのはけっこう辛いところがあります。
全体除去は天敵なので、少なくともサイドには積んでおくべきでしょうか。

《血編み髪のエルフ》など続唱持ちクリーチャー。
同盟者のみのデッキでは、実質的に同盟者として数えることも出来ますが、
出てきた同盟者はとにかく、《エルフ》自身が役に立ちません。
火力や《巨森、オラン=リーフ》などでバックアップするなら、
もしくはこいつから除去がめくれる可能性があるデッキならとにかく、
このデッキは同盟者ばかりなので、これの代わりに同盟者を入れる方が有効です。
後、4マナと重く、序盤に引くと事故の元です。
1ターン中に複数展開するのも難しいですしね。
同様の理由で《クローン》も投入されていません。

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サイドはあんまりまじめに考えてないんですが、
《マキンディの盾の仲間》とか《オンドゥの僧侶》を入れると
赤白とかに強くなるんじゃないかなあとか。
《マキンディの盾の仲間》は意外とやり手なのでぜひ試してみてください。
ほかには天使、悪魔対策の《タジュールの射手》や、
アーティファクト対策の《タクタクの潰し屋》とかですかね。
《不屈の随員》や《避難所の印》なんかもいいでしょう。
《否定の壁》などを突破するために《バジリスクの首輪》もありだと思います。

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ゼンディカー当時と比べると、同盟者デッキは格段に強くなったと思います。
構築の仕方やメタによっては上位入賞すら夢ではないんじゃないかなと……
若干願望混じりですが。
ただ、そんな同盟者デッキにも明確な弱点がありまして、
単体除去に非常に弱いのです。
序盤に出した同盟者を的確に潰されて時間を稼がれ、
並んだ土地からパワーカードを展開されるようだと、
素のサイズが小さい同盟者ではとうてい太刀打ちできません。
まあ、除去が数枚くらいなら序盤に使われてもまだなんとかなりますが、
相手がごっそり引いていたりするとひどいですね。
同様の理由で、先行時と後攻時ではかなり強さが変わります。
先行、特に《ハーダの自由刃》から始められると瞬殺も夢ではないですが、
後攻時や、手札が悪くて3ターン目あたりが初動だったりすると厳しいものがあります。
後はまあ分かりやすいですが、全体除去には非常に弱いです。
このデッキはこだわり重視なのでメインからは
《バーラ・ゲドの盗賊》くらいしか対策がありませんが、
もし真面目に使う人があれば《不屈の随員》や《避難所の印》など入れるといいでしょう。

コメント

冒険するエサ、真空圧
2010年2月8日19:51

クリーチャーオンリーならアニマの賢者がかなりのアド稼いでくれるのであっても割りと良いかなって思いました
あと、厨臭いかもですが白アジャニやエルズペスもあると強いと思います

恵徒
2010年2月8日20:47

>《アニマの賢者》
あると面白そうですが、一応速度重視ということで今回は入れない方向で。
ところで、いま思いついたんですが、《ヘイラバズのドルイド》から《アニマの賢者》や《海門の伝承師》を高速召喚、《ハリマーの採掘者》や《ジュワーの多相の戦士》で一気にライブラリーを削る青緑ライブラリーアウト同盟者なんて楽しそうです。
白を入れれば《マキンディの盾の仲間》や《オンドゥの僧侶》で守りもがっちり。
……組もうかしら(ぉ

>《アジャニ》、《エルズペス》
《古代の聖塔》がネックでして……
白ダブルシンボル含む4マナを安定して出せる気がしません。
白単や、赤白とかで組むなら強そうですけどね。
《カビーラの福音者》でプロテクション付けて、この2体で強化しつつフルパンとか。

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